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デンマーク「世界一幸福な国」と言われるが、実は・・・!

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視野を広げるきっかけとなる書籍をビジネスパーソン向けに厳選し、ダイジェストにして配信する「SERENDIP(セレンディップ)」。この連載では、経営層・管理層の新たな発想のきっかけになる書籍を、SERENDIP編集部のシニア・エディターである浅羽登志也氏がベンチャー起業やその後の経営者としての経験などからレビューします。

● 労働時間の短縮だけでは働き方改革は成功しない

2017年9月、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社は「働き方改革の実態調査2017~Future of Workを見据えて~」の調査結果を発表した。それによると、2017年に働き方改革を実施した企業は全体の73%で、2015年の同調査における34%から大幅に増加している。

一方、リクルートワークス研究所が2017年10月に実施した「働き方改革に関する調査」では、自社が実施している働き方改革に対する従業員の満足度は、「不満」「やや不満」の合計が56.3%と過半数だった。

同調査では、会社が実施している働き方改革の中身についても聞いている。その上位は「有給休暇取得の促進」「定時退社する日や早帰りデーの設定」「残業時間に上限を設ける」といった、労働時間の短縮を目標とするもので占められた。

会社は労働時間を減らそうと改革を進めているが、まだまだ従業員が満足するほどの効果が出ていない実態が浮かび上がる。

さらに最近、「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」という言葉もよく聞く。単に労働時間を減らすだけでなく、それによって増える仕事以外の時間をいかに充実させられるかを問う言葉だ。

本当の働き方改革とは、労働時間のみならずワーク・ライフ・バランスを含めて議論されるべきものではないか。

仕事以外が充実し、働く意欲が湧くことで、仕事の効率が上がる。それにより余剰時間と心の余裕が確保でき、仕事以外の時間がさらに豊かになる。働き方改革は、こんな好循環を目標とする方がいい。

本書『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』は、ワーク・ライフ・バランスを考える上で非常に参考になる。

著者のマイク・ヴァイキング氏は、デンマークのコペンハーゲンにあるシンクタンク、ハピネス・リサーチ研究所CEO。ビジネスと政治学の分野で学位をもち、デンマーク外務省などでの勤務経験もある。何が人々に健康と豊かさをもたらすかを研究しながら、講演活動で世界中を飛びまわる毎日を過ごしているそうだ。

デンマークは「世界一幸福な国」とよく言われる。

その主な根拠は、国連が2013年からまとめている「世界幸福度報告(World Happiness Report)」の中の「世界幸福度ランキング(World Happiness Ranking)」だ。デンマークは2017年は僅差で2位だったものの、2013年、2014年、2016年と過去3回、第1位を獲得している。

本書のテーマである「ヒュッゲ(hygge)」とはデンマーク語特有の単語で、同国民のライフスタイルを表す。「満ち足りること」を意味するノルウェー語が語源であり、「人との温かいつながり」「心の安らぎ」「居心地の良さ」といったニュアンスを持つ言葉だ。

実は、デンマーク人の「幸福」の秘密は、この「ヒュッゲ」にあるようなのだ。

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180210-00159331-diamond-int

名無しさん ID:eeGIP5keE
デンマークに限らず北欧へあこがれる日本人多いように思う。
自然にしても、ライフスタイルにしても、共感する点は多い。
遠い国で仕事をしに行ったこともないが、見聞きする限り一度は
行ってみたい。
名無しさん ID:qklkPaeNu
国民性も違うから何とも言えんが参考にする点はあるんじゃないか?
名無しさん ID:M1wK39oOs
ただし、人間以外の生き物に対しては冷酷なまでに容赦無いのがデンマーク。
名無しさん ID:9IIag8zQr
いい記事だ。確かにデンマークから学ぶべき点は沢山ある。内村鑑三の「デンマルク国の話」という本が頭に浮かんだ。
名無しさん ID:HvzcudCqg
自殺率も結構高い国なのですが…。

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